柚子風呂に入った。
福知山の暮らしは、もう2ヶ月。
ダイゴが足をひねって上手に歩けなくなってから3日。
機動戦士Zetaガンダムを見始めて1日。
きんいろモザイクを見始めて2日。
身の毛もよだつ思いをしてから1週間。
干物ちゃんが出産してから一週間。
おそばが居なくなって1日。
ダイゴとおそばとみんなで一緒に寝始めて2週間。
生まれてから27年。
そして今年もようやく冬至の季節がきた。
一年で最も一日が短い日。
冬至には、柚子風呂に入るのが日本人の習慣。
柚子風呂の由来は、
柚子の「融通がきく」と
冬至の「湯治」の語呂合わせで
縁起の良いものとされ
冬至には無病息災を願って、柚子風呂に入るようになる。
遡ること江戸時代からの、由緒正しい日本のしきたり。
柚子は冬が旬で香りも強い為、
邪気を払うのに良い物とされ、
風邪をひきやすい冬に柚子風呂に入る事で、
風邪をひかずまた冬を越せる源となっている。
柚木は自給自足に限る。
庭に実る柚子で造る柚子風呂は、格段に良い香り。
でも柚子の木にはトゲがある。
絡み合う枝に知ってか知らずか徐に手を伸ばし、
指が次々に痛みつけられる。
何が起こったのか分からない。
暗闇で独りで もがく。
ただ痛い。
気分が落ち込む。
そうして冬至の夜が過ぎる。
よいかおり、よい湯加減、犬、最高!!極楽、極楽。
お風呂からあがったころ。